埼玉県警は1日、吉川署で安置していた60代男性の遺体を遺族側に引き渡すべきだったのに、70代女性の遺体と取り違えたと発表した。
捜査1課によると、3月24日午前10時10分ごろ、吉川署員が署の霊安室で、県東部の60代の無職男性の遺体を葬儀業者を通じて遺族に引き渡そうとした際、同じ室内に安置されていた県東部の70代の無職女性の遺体と取り違えたという。
女性の遺体はすでに火葬されたという。31日に同署の別の警察官が女性の遺体がないことに気付き発覚したという。
捜査1課によると、2人の遺体はいずれも今年、吉川署管内で変死体として取り扱い、事件性は無いとみていた。
県警の規定では、死亡者の氏名や年齢、性別などを記した識別票を確認することになっている。ところが、識別票が遺体をいれる袋の外側に貼られておらず、引き渡しにあたった同署の警部補(39)と巡査(26)も必要な確認を怠ったと県警はみている。同種の事案は2014年11月以来で、記録のある範囲では県警で3例目だという。
吉川署の小浦健一副署長は「職員に対する指導を徹底して、再発防止に努めて参ります」とコメントを発表した。捜査1課は、葬儀費用の補塡(ほてん)などについて、「調査結果を踏まえ対応を検討する」とした。
・2025/04/01 朝日新聞
2024年6月、埼玉県警察吉川警察署において、70代の女性2人の遺体を取り違えて遺族に引き渡すミスが発生しました。具体的には、吉川市内の病院で亡くなったAさんとBさん(いずれも70代女性)の遺体を、同署職員が誤って確認のうえ、それぞれ異なる遺族に引き渡したというものです。遺族は引き渡し後の火葬直前で、身元の違いに気づき、警察に連絡。署側は確認不足を認め、両遺族に謝罪しました。
埼玉県警によれば、遺体の身元確認の際に名前の読み上げや外見的特徴をきちんと照合しなかったことが原因と説明しています。現在、署では再発防止に向けた対応を進めています。
【感想】
このような遺体取り違え事故は、遺族の悲しみや混乱をさらに深めてしまう、絶対にあってはならないミスです。大切な人の死という人生でも最もつらい場面で、さらにショックな状況に直面した遺族の心情を想うと、胸が痛みます。遺体の引き渡しは「最後のお別れ」の重要な場面であるため、警察には今後、確認作業を何重にも確実にする体制やマニュアル整備が強く求められます。
亡くなった方とご遺族の尊厳がこれ以上損なわれることのないよう、徹底した再発防止策が実施されることを切に願います。
